教養
新時代の大相撲 見どころ、語りどころ
大相撲の世代交代 尊富士が塗り替えた記録と旧宮城野部屋の閉鎖を考える
大相撲は新時代を迎えた――令和6年大相撲春場所を見て、そう感じた人は多かったのではないだろうか。新入幕の尊富士(たけるふじ:伊勢ヶ濱[いせがはま]部屋)が13勝2敗で初優勝。三賞も総なめして、記録づくしの優勝となった。さらに、最後まで優勝を争ったのは幕内2場所目の大の里(おおのさ…
松浦 晋也の「チガサキから世間を眺めて」
冷蔵庫から考える人類とオゾンホールとの戦い
自分の記憶では、初めて「この夏はおかしい。暑すぎる」と思ったのは、猛暑の年として記録されている1994年だった。当時は、東京であっても、夏はエアコンをつけなくても過ごせなくはない、という感覚で暮らしていた。
憧憬ハワイ 歴史と自然
ハワイ王国時代の面影残すカピオラニ公園 その知られざる過去
5月に入ろうとする頃、ハワイは雨期も終わり、花々が木々を彩り始める。10月ごろに雨期が再びやってくるまで、まぶしく輝く太陽の光と爽やかな風を全身で受け止めながら、人々はハワイの自然を大いに楽しんでいる。
松浦 晋也の「チガサキから世間を眺めて」
ハインライン「宇宙の戦士」を憲法記念日に読む
「宇宙の戦士」の社会では、選挙権は軍歴のある者のみに与えられる。すべてが軍事で規定されるので、性差別も人種差別も存在しない。志願者は人種や男女の区別なく平等に軍務に服する。軍事的ユートピア、とでも形容すべき社会なのである。
松浦 晋也の「チガサキから世間を眺めて」
3時間集中して映画館で見るべき映画「オッペンハイマー」
原爆開発というシチュエーション以前に、映画として傑作だと思った。上映時間3時間で、一つもダレる場面がない。弛緩(しかん)するカットもない。大変な緊張感で一気に見せられる。なるほど、これは途中休憩を入れられないのも道理だ。
歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質
日本史に残る「最強の2代目」 徳川秀忠に見る世襲の秘訣
事業承継、とりわけ世襲の問題は経営者の関心が非常に高いテーマです。今回は、今年1月に開催した日経ビジネスLIVEでの、加来耕三氏と視聴者との質疑応答を再編集し、世襲についての問いに答える形でお送りします。歴史の中で最もうまくいったとされる徳川家康、秀忠、家光の世襲の背景、さらに武…
サイボクの経営で学んだ古典
サイボク笹﨑会長「中国古典が教える、部下が上司を諫める5つの方法」
サイボクの会長を務める笹﨑静雄氏による古典がテーマの連載。今回は前漢の劉向が、皇帝の教育のための本として編集した『説苑』などから「諫言」について考える。
生と、死と
捨ててよいものいけないもの それを突き詰めて出家したお釈迦さま
抱えている仕事の違いはありますが、みな常に何かに追われ、日々の慌ただしさから「時間がない」と感じている人は多いのではないでしょうか。そんな忙しい毎日を、私たちは一体どう過ごしたらいいか。福厳寺住職の大愚和尚に聞きました。
ともにドラえもんをつくる
ともにドラえもんをつくる 俳優は「心」の専門家
AI研究者の大澤正彦氏が、「一緒にドラえもんをつくるとしたら?」をテーマに語り合う連載。今回の対談相手は、俳優でAGRIKO代表の小林涼子氏。後編では小林氏の役作りの手法を聞きながらAIプログラミングとの関連性を探る。
歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質
国を追われた武田信虎 歴史学が教える「右手の法則、左手の原理」
武田信玄の父にして、甲斐国(かいのくに)の守護大名から戦国大名に衣替えした武田信虎(のぶとら)。彼は、わずか14歳で武田家の当主になり、国主を継いだその年から戦(いくさ)を繰り返し、連戦連勝を挙げました。戦国時代を代表する合戦巧者の一人だった彼が、なぜ国を追われたのでしょうか(1…
憧憬ハワイ 歴史と自然
ハワイの伝統舞踊フラを“根絶"から救った「陽気な王様」
ハワイの伝統的な舞踊、フラ(hula)。ハワイ旅行の際だけなく、テレビ映像やイベントなどで、一度はご覧になったことがあるのではないだろうか。フラを習う人の数は、日本国内だけでも200万人とも推測されており、フラスクールである「ハーラウ(hālau)」が日本各地に設けられているだけ…
生と、死と
イラつく場面、どうするか 「徳なき人を哀れむべし」で鎮める
命は有限であり、この世は諸行無常であるのだから、今日という一日を、前向きな姿勢で精いっぱい生きよう――。常々そう思ってはいるけれど、相手の言動にイライラしたり、ムカッとしたりと、時には腹が立つときもあるでしょう。福厳寺住職の大愚和尚に、「腹が立って仕方がない」ときはどうしたらいい…
サイボクの経営で学んだ古典
サイボク笹﨑会長「敬する心が自分を変える」
サイボクの会長を務める笹﨑静雄氏による古典がテーマの連載。人に教えることは自分自身が学ぶことでもある。今回は殷の宰相・傅説の言葉、佐藤一斎の『言志録』などから。