サプライチェーン
ガバナンスの今・未来
アサヒとロッテが挑戦、アフリカの供給網から児童労働を根絶せよ
企業のサプライチェーン(供給網)は世界に広がり、他者の人権を侵害するリスクが大きな経営課題になっている。強制労働や児童労働、女性や性的少数者、障害の有無による差別や偏見――。多岐にわたる人権問題に真剣に向き合い、課題解決を通じて事業機会を広げようとする動きが出てきた。
「経済安保」国益を守る
ファナック山口社長、「国内での開発・製造一体化が最も強い」
世界的に経済圏が分断されようとする中、国内回帰、中国から他地域への生産移転など、企業はサプライチェーン(供給網)を見直し始めた。国内集中生産を貫いてきたのが、コンピューター数値制御(CNC)装置で世界首位のファナック。揺るぎない国産哲学の核心に迫るべく、山口賢治社長兼CEO(最高…
「経済安保」国益を守る
進化するロボット不夜城 ファナックに学ぶ「ぶれない」国産哲学
日本回帰の流れを「メード・イン・ジャパン」復権へとつなげる条件は何か。国内で集中的に生産し高収益をたたき出すファナックの工場にその答えを見た。愚直に技術革新に臨む「超実践経営」は、ただの低コスト生産を超える力をもたらす。
「経済安保」国益を守る
同じ屋根の下にサプライヤー、SMC、東京エレクトロンの生産改革
「拠点集約」「デジタルトランスフォーメーション(DX)化」に続くものづくり改革編3回目は「供給網強化」。SMCと東京エレクトロンはサプライヤーと生産面で連携。国内供給網を再構築し、不確実性が高まる経営環境下で世界のライバルに立ち向かう。
「経済安保」国益を守る
急ピッチ人材育成、大学も高専も「半導体講座」大盛況
半導体受託生産大手台湾積体電路製造(TSMC)の進出で特需に沸く熊本。こうした盛り上がりを一時的なブームにせず、持続可能なものにするには何が必要か。多くの専門家が指摘するのは、半導体産業で活躍する次世代人材を多く育てることだ。九州ではそうした危機感を共有し、産官学の連携も深まって…
「経済安保」国益を守る
沸騰!九州シリコンアイランド、熊本のTSMC効果は4兆円
国内製造業の復活の行方を占う「九州シリコンアイランド」が熱い。半導体受託生産大手TSMCの進出で特需に沸く熊本。人材も取り合いに。サプライチェーンを築き、人材を育てられるか。現地から2回にわたり、リポートする。
グローバルインテリジェンス
「隠れ株主」を探せ:米テスラ、サプライチェーンの「身体検査」
古来より、領土や生産要素の奪取には軍事力が用いられてきた。近年では、サプライチェーンや重要インフラがパワー争奪戦の焦点となっている。手段も、金融市場での合法的な取引の中に紛れ込む「グレーゾーン事態」が未遂も含めて世界各地で確認されている。
池松由香のニューヨーク発直行便
「米国最大の輸出品は空のコンテナだ」 供給網寸断の現場で見た光景
バイデン政権も解決に乗り出した米国の供給網混乱。物流の現場では何が起こっているのか。コンテナ取扱数全米3番目のニューヨーク・ニュージャージー港の現場に行ってきた。
今そこにあるサプライチェーン危機
働く人の味方「月見そば」にも影響、供給網に4つのリスク
国際的な課題から身近な問題まで。あらゆるところに供給網のリスクが潜む。働く人の強い味方である「月見そば」もサプライチェーンリスクの脅威で、値上げしかねない商品だ。
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
トヨタも危うく生産停止に、スエズ通航再開も混乱続く国際供給網
エジプトのスエズ運河で座礁により航路を塞いでいた大型コンテナ船「エバーギブン」が、29日に離礁に成功した。運航が再開したものの、新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足など国際供給網の混乱が続いており、自動車産業は予断を許さない状況にある。
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トヨタ、半導体不足で発揮した抵抗力 震災10年 供給網寸断の教訓
トヨタ自動車が半導体という基幹部品の調達体制を見直したのは今から10年前、東日本大震災の影響で生産調整に追い込まれたのがきっかけだった。発注してから納品までのリードタイムが長い半導体は、いざというときに備えて十分な在庫を確保しておく必要があると認識した。長年にわたり社内に蓄積して…
賢人の警鐘
「米中分断で中国のガラパゴス化も。供給網の見直し加速」
世界の2大経済国である米中間で、技術のプロセスと基準がばらばらになったら、ビジネスにも影響が出る可能性がある。少なくともテクノロジー関連では、2つに分かれた市場ができるだろう。