パナソニックホールディングス(HD)が全社を巻き込んだデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいる。社長の楠見雄規やCIO(最高情報責任者)の玉置肇が号令をかけるが、現場の意識改革は容易でない。2年目に直面した大きな壁をいかに乗り越えたのか。変革の内幕に迫る。(本文敬称略)
現場には“達成感なき繁忙感”が充満していた──。
「忙しくて変革なんかできるわけないじゃないですか」
「うちの事業部は特別。だから業務プロセスは変えられません」
■本連載のラインアップ(予定)
・パナソニック社長に届いた悲鳴 「達成感なき繁忙感」が阻んだDX(今回)
・パナソニック「停滞の責任は経営陣に」 変革へ覚悟求めた役員合宿
・パナソニック、脱「ハンド作業」で事業拡大 ブルーヨンダー生かす
・パナソニックHD玉置CIO「『7つの原則』で壁を突破する」
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