デフレからインフレへの転換点を迎え、安売りではなく付加価値で商売する時代がやってきた。だが物価高が続く中でも消費意欲が衰えず、経済の成長エンジンとなる顧客なんているのか。有望なのが、共働きで世帯年収1500万円以上を誇る現役世代。名付けて「パワーファミリー」だ。彼らは多忙でも趣味にお金を惜しまず、子どもの教育に熱心。資産運用にも積極的に取り組む。ただし堅実で無駄を嫌う、手ごわい顧客でもある。その攻略法を徹底的に探っていこう。(写真=miya227/Getty Images)

(飯山 辰之介、小原 擁、藤原 明穂、藤本 莉早)

CONTENTS

PROLOGUE
あなたの街にもパワーファミリー
小田原駅前のタワマン完売 子育て環境求め、続々移住

PART1
年収1500万円世帯の実態
堅実にメリハリ消費 残った生活費は投資

PART2
趣味・教育・家事には惜しまず
「時は金なり」に商機 生涯寄り添う顧客に

COLUMN
4世帯の家計分析
強い節約意識、4割貯蓄に

PART3
「投資に月5万円以上」が7割
未来の富裕層争奪戦 食い込むネット証券

EPILOGUE
インフレ経済の成長エンジン
「分厚い中間層」の起点に

日経ビジネス2024年4月29日・5月6日号 8~9ページより目次