2024年に若者の間で盛り上がるトレンドは何か? 「SHIBUYA109 lab. トレンド予測2024」には、これからの若者の消費を占う多様なヒットの芽が見えてくる。なぜ「自然界隈(かいわい)」「ギャル体験」といったキーワードが出てきたのか、SHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏が背景に隠された若者の消費マインドとともに解説していく。
SHIBUYA109 lab.では、毎年発表しているトレンド大賞とともに、トレンド予測も発表しています。2023年も「SHIBUYA109 lab. トレンド予測2024」を443人のaround20(15~24歳)の女性の調査によって選定しました。
各トレンド予測の詳細はSHIBUYA109 lab.のサイト上で発表していますが、こちらの記事では、トレンドをより理解するために押さえておきたい “視点” を3つ紹介します。
Z世代は疲れ気味? 「デトックス消費」 モチベが高まる
最近、around20の生の声を聞いていて感じるのが、SNSや不特定多数とのコミュニケーションに対する疲れです。
22年12月公開の記事で、「インスタ閉じて、またインスタを開いてる」という若者の言葉をご紹介しました。
その傾向は続いていて、トレンドを把握したり、友達と円滑にコミュニケーションしたりするためにSNSを常に見ていなければならないことに疲れを感じることはあるけれど、SNS離れができるわけでもないという状況に少々疲弊しているように感じます。23年は、コロナ禍の影響が薄くなり、人との交流が増えたことも影響しているかもしれません。
▼参考記事 Z世代を知る3つの言葉 SHIBUYA109 lab.トレンド予測会議で発掘(22年12月公開)その影響もあってか、少人数のコミュニティーを大事にする傾向が見られ、「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023」でも、「BeReal」や「TapNow」など、深く狭いコミュニティーで楽しむSNSの名前がトレンドとして挙がりました。
24年は、その疲れを癒やす「デトックス消費」がトレンドになりそうです。
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