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田畑裕明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
田畑 裕明
たばた ひろあき
生年月日 (1973-01-02) 1973年1月2日(51歳)
出生地 日本の旗 日本 富山県富山市
出身校 獨協大学経済学部経済学
前職 富山第一銀行行員[1]
富山鋼機社員[1]
所属政党 自由民主党安倍派→無派閥)
配偶者 内田もも香
公式サイト 自民党 衆議院議員 富山一区 田畑裕明(たばたひろあき)オフィシャルサイト

選挙区 富山1区
当選回数 4回
在任期間 2012年12月19日[2] - 現職

選挙区 富山市第1選挙区
当選回数 1回
在任期間 2011年4月30日 - 2012年

選挙区 第1選挙区
当選回数 3回
在任期間 2003年 - 2011年
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田畑 裕明(たばた ひろあき、1973年昭和48年〉1月2日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(4期)。

総務副大臣厚生労働大臣政務官衆議院厚生労働委員長を歴任。妻は女優の内田百香(元宝塚歌劇団・娘役、89期生[3]

経歴[編集]

富山県富山市出身(現住所は富山市北代[4])。富山県立富山東高等学校を経て、獨協大学経済学部経済学科を卒業[5][6]

大学卒業後、富山第一銀行に入行[1]。その後、同行を退社し、富山鋼機に入社[1]

2003年、富山市議会議員選挙に立候補し、初当選。2005年2009年の市議選でも再選された。2011年富山県議会議員選挙に当選[7]

2012年第46回衆議院議員総選挙富山1区から出馬。民主党前職の村井宗明無所属吉田豊史日本共産党の新人らを破り初当選[2]

2014年第47回衆議院議員総選挙維新の党吉田豊史、日本共産党の新人らを破り再選(吉田は比例復活で初当選)[8]

2017年第3次安倍第3次改造内閣にて厚生労働大臣政務官に就任[9]。同年10月の第48回衆議院議員総選挙で3選[10]

2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で4選。

2023年12月に表面化した自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派に所属する田畑も約70万円の裏金のキックバックを派閥から受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが明らかとなった。(後述)。

2024年1月26日、田畑は衆議院厚生労働委員長の辞表を申し出、承認された。

2024年1月31日付で政治資金収支報告書の修正を行なったものの2024年6月に予定していた田畑の政治資金パーティーの案内状上に”ご入金のみ”記載があることが地元マスコミに報道された。[11]


2024年6月10日参議院決算委員会で立憲民主党・社民の村田享子議員が”ご入金のみ”の「田畑方式」は寄付ではないかと岸田総理に追求し、2024年6月26日、田畑が自民党富山市連でパーティー案内状上に”ご入金のみ”記載したことを出席者に謝罪した。出席した地方議員から「謝罪も説明も不十分」と紛糾した。マスコミの取材に対しては「記載について官邸、党本部、専門家から何ら指摘を受けていない」と回答し、違法性の有無や「田畑方式」のパーティーをいつから開催しているかは回答していない。[12][13]

政策・主張[編集]

憲法[編集]

  • 憲法改正について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[14]
  • 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[15]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[16]

外交・安全保障[編集]

  • 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[14]
  • 北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[14]
  • 普天間基地辺野古移設について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[14]

ジェンダー[編集]

  • 選択的夫婦別姓制度導入について、2021年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[14]。同年のNHKのアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[15]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2021年のアンケートで「反対」と回答[14]
  • LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[14]
  • クオータ制の導入について、2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば反対」と回答し[15]、同年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答した[16]

その他[編集]

  • 原子力発電への依存度について今後どうするべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「下げるべき」と回答[15]
  • 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的な引き下げについて、「必要でない」と回答[15]
  • 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[17]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[18]9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[19]。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「さらに調査や説明をすべきだ」と回答[16]

統一教会との関係[編集]

  • 2016年5月16日、田畑が代表を務める「自由民主党富山県第一選挙区支部」は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「富山県平和大使協議会」副議長と同関連団体「真の家庭国民運動推進富山県会議」理事を務める岩城宗寿から10,000円の寄付を受けた[20][21][22]。以後、岩城は2021年まで6年連続で同額の寄付を行っている[23][24][25][26][27]
  • 2016年9月25日、統一教会の関係者が作った田畑の支援組織「裕和会」の座談会が開催。同日、田畑はその旨を自身のフェイスブックに記載した[28]
  • 2017年10月15日、衆院選に向けて、「裕和会」が主催し、統一教会の関連団体「世界平和連合富山県本部」が後援する「必勝 総決起大会」と題された集会が富山市内の教団の礼拝堂で開催された。同集会には、田畑のほか、統一教会の元広報局長で、「富山県平和大使協議会」事務局長の鴨野守も参加した。鴨野は、統一教会と知事や国会議員らとの接点を担い、この年の衆院選では田畑の後援会の名簿づくりや有権者に電話をかける電話作戦に協力した[28][29][30]
  • 2017年から2019年にかけて、田畑が代表を務める資金管理団体「裕交会」は、統一教会の関連団体「世界平和女性連合」に対し、毎年会費として15,000円を支出していた[31][32]
  • 2018年10月25日、「裕交会」は、国際勝共連合に対し、会費として2万円を支出した[31]。なお、この日は「国際勝共連合創立50周年記念大会」がザ・キャピトルホテル 東急で開催されており、多数の国会議員が出席していた[33][34]
  • 2021年5月30日、統一教会の関連団体「富山県平和大使協議会」が第58回「オープンカレッジ」を富山市のスカイホールで開催。国際勝共連合会長の梶栗正義が講師を務めたこのイベントに、田畑は来賓として挨拶した[35]
  • 2021年6月11日、統一教会の関連団体「天宙平和連合」が創設した世界平和国会議員連合の日本の議員連盟「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会が衆議院第一議員会館で開催。田畑を含む20人の国会議員が出席した[36]。同議連は前年に設立された団体で、初代会長は大野功統だった[37][38]。総会で会長に選出された原田義昭は6月15日、フェイスブックにその旨を記載するとともに、出席議員と国際勝共連合会長の梶栗正義がガッツポーズをする写真を掲載した[36][38]。翌16日、原田は投稿から写真だけ削除した[39]。教団は同年10月の衆院選に立候補した議連参加者を支援し、電話かけなどを熱心に行った[36]
  • 2022年6月13日、「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会が開催。田畑は幹事に選出された。総会では顧問である国際勝共連合会長の梶栗が講演をし、統一教会の関連団体「平和政策研究所(IPP)」が発行する「政策情報レポート」が配られた。総会資料のアンケート用紙には、梶栗が会長を務める統一教会の友好団体「世界平和連合」[40]に関する記述があり、「次期参議院選挙の地方区で、世界平和連合の応援を希望する議員がおられればお書き下さい」と書かれてあった[41]

政治資金パーティー収入の裏金問題[編集]

2022年11月にしんぶん赤旗が自民党5派閥の多額の政治資金収支報告書への不記載を報道したことは、2023年11月に読売新聞やNHKなどが報じたことで一気に裏金問題として表面化した。

12月13日

清和政策研究会に所属する田畑にも地元マスコミからキックバックがあったかどうかなどを問うアンケートが行われたが、田畑はアンケートの設問に回答せず。12月13日のカメラ取材で「・派閥で調査・確認をしていると報告を受けている ・パーティー券の販売ノルマやキックバックを受けたかについては然るべき時に報告する」と返答した。[42]

2024年1月16日

自民党本部で政治刷新本部の会合が開かれ、田畑も参加。会合後の取材に対して「襟を正し、政治改革、政治と金にけりをつける。しっかりとした刷新本部の打ち出しを求める発言をした」「自らのキックバックについて、しかるべき時期、近いうちにしっかり私の口から、地元支援者はじめ有権者に説明する」と返答した。[43]

1月18日

清和政策研究会の若手有志が18日夜に会合を開き、田畑も参加。事件のけじめとして派閥幹部の辞任や派閥解消を求める声が上がった。 この時のマスコミ取材に対して田畑は「けじめをつけるには、どのような総会の在り方がいいかを話し合った。明日19日の派閥総会でなあなあになるのはあり得ないんだろうなと意見交換した」旨、説明した。[44][45]

1月19日

1月19日夜、清和政策研究会の臨時議員総会が自民党本部で開かれた。総会では派閥の解散を決めた。総会後のマスコミ取材で、田畑はパーティー収入のキックバックの収支報告不記載が、2018年に24万円、2020年に18万円、2021年に26万円、計68万円あったことを認めた。その上で「不記載があるとはまったく認識していなかった。道義的な責任があり、早く説明するべきだった。事務所内の経理処理のあり方などを見直す」と説明。 派閥の解散についても「今のあり方を見直す必要があり、解散すべき」とした。[46][47][48]

1月26日

1月26日、通常国会が召集された。一連の政治資金パーティー裏金問題をめぐり、田畑は衆議院厚生労働委員長の辞任を申し出た。[49]

1月31日

1月31日、田畑は代表を務める政治団体の収支報告書に還付分の金額を記載して訂正。しかし派閥から還付を受けた日付については「不明」とした。地元マスコミの取材に対して田畑事務所は「意図的に不明としたわけではなく、派閥に日付を証明するものがないため」と返答。これについて有識者からは「自らは裏金問題について知らず、会計責任者のせいだというなら、会計責任者は帳簿をつけているはずだ。どうして不明となるのか。訂正が不十分」と指摘された。[50]

4月4日

4月4日、自民党党規委員会が開催され、収支報告書への不記載額が500万円未満だった田畑に対しては、党紀委員会の処分諮問とせず、党則に基づかない茂木敏充幹事長名で「厳重注意」の処分がなされた。[51]

4月6日

4月6日、自民党富山市連の総務会で田畑は地元党員に対し「党内においての改革も含めて我々中堅若手がしっかり党内改革を行なっていく。自民党がしっかり信頼をいただけるように、正々堂々と誠心誠意働いてまいりたい」と挨拶した。[52]

5月24日

5月24日、富山県内の弁護士ら5名が田畑のパーティー収入などの税務調査を求める請願書を富山税務署に提出。提出者の弁護士らは記者会見で「税務署は政治家に甘いのではないか」「対応次第では自ら刑事告発する」と説明。[53]

5月27日

田畑が6月18日に東京都内で開催予定の政治資金パーティーについて、神戸学院大学の上脇博之教授から、案内状にある「ご入金のみ」の記載が「お金だけ払うだと寄付に当たる。これをすべてパーティー収入に入れ込むと、虚偽記載になる。寄付についても書かなかった不記載になり、政治資金規正法違反」と指摘をあった。 チューリップテレビが同日、田畑に質問状を送った。[54]

5月30日

5月30日、チューリップテレビが田畑事務所に電話で問い合わせたが、担当者不在と回答がなかった。[55]

6月1日

6月1日付北日本新聞に、田畑のコメント『「ご入金のみ」の項目を設けたのは・来場できない県内在住者らも配信などを通しセミナー受講できるようにするための対応 ・返礼品の代金も含むので寄付を呼びかけるものではない。あくまでパーティーの対価と説明している。』が掲載された。

6月3日

6月3日、自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正について与野党が4日の特別委員会で採決することに合意した。 この「ご入金のみ」パーティー案内状について同日17時まで田畑事務所からチューリップテレビに回答がないため、同社が「回答、いまだなし」と報道した。[56]

6月6日

6月6日、政治資金規正法改正案が衆議院で可決。 同日、田畑からパーティーの案内状が届いた男性のインタビューをチューリップテレビが報道。男性は個人的なつながりはないが、自民党と会社の付き合いから5月下旬、職場にパーティーの案内状が届いたものの。案内状にある「ご入金のみ」の記載に強い違和感を覚え、出欠回答せず捨てた、反省しているとは思えないと発言。また同社が田畑事務所に送った質問状について6月6日になっても回答がない旨、報道した。[57]

6月7日

6月7日、チューリップテレビが再度電話で問い合わせするも、担当者不在を理由に回答なく、富山市内の事務所に電話で問い合わせたところ、「取材対応は東京の事務所に任せている」と回答がなかった旨、報道した。[58] 同日、田畑が6月18日に東京都内で開催予定の政治資金パーティーについてKNB北日本放送が取材したところ、「開催を見送る」旨文書で回答。各社が報道した。 一部報道では田畑が「入金のみの項目を設けたのは、来場できない県内の人などに対し配信などを通してセミナーを受講できるようにするための対応で、返礼品の代金も含んでおり、寄付を呼びかけるものではない」と説明したとされている。[59] [60]

6月10日

6月10日の参議院決算委員会で立憲民主党・社民の村田享子議員が「田畑議員の政治資金パーティーの案内状の「ご入金のみ」記載は、明らかにパーティーの会費ではなく、寄付を呼びかけるものではないか。総務省に見解を伺いたい」と質問。 総務省担当者は「個別の事案が寄付に該当するかは、具体的事実につき判断されるべきもの」と答弁。

これを受けた村田議員は岸田総理に「総務省の見解を踏まえた上で、「ご入金のみ」の場合でもパーティーの対価と考えるか、それとも寄付と考えるか」「この件で田畑議員と話をしているか」と質問。 岸田総理「直接田畑議員と確認していない。総務省から答弁があったように、具体的な事実関係の下で判断させるべき事柄。議員本人が適切な説明責任果たすべき」

村田議員が岸田総理に6月1日付北日本新聞の記事を引用し「田畑議員は「ご入金のみ」の項目を設けたのは・来場できない県内在住者らも配信などを通しセミナー受講できるようにするための対応 ・返礼品の代金も含むので寄付を呼びかけるものではない。あくまでパーティーの対価と説明している。納得するか」と質問。 岸田総理は「議員が説明したということだが、それも踏まえて指摘がどう扱われるべきものなのか法律に照らして判断されるべきものと考える」と答弁。

さらに村田議員から総務省に「配信でセミナーを受講するいわゆるオンラインでの形態は政治資金パーティーに該当しないということでよいか」と質問。 総務省担当者からは「人を集めずにオンラインで開催するものは、人を集めて行う会合と解することはできない。難しいと考えている」と答弁がなされた。

村田議員から岸田総理に「「ご入金のみ」の方に対してオンライン配信をするとか、返戻金をお渡しするということは田畑議員の政治資金パーティーの案内状には一切書かれていない。報道でこの問題が報じられてから、慌てて後付けで説明したとしか思えない。本当に不誠実な対応。この田畑議員は安倍派の議員で裏金をもらっていますよね」と質問。 岸田総理は「清和会のメンバーだったと記憶している」「指摘のパーティーについては本人が説明しているとのことだが、実際にパーティーが実施されたなら、法に照らしてどのように評価されるのか、総務省が判断するもの」と答弁した。

続けて村田議員より「今回の”田畑方式ご入金のみパーティー”そもそも田畑議員がいつからこうしたパーティーを始めたのか、自民党の中で他にも田畑方式のパーティーを開催している議員はいるのか」 岸田総理は「(これ)以外に入金のみの選択肢を設けているパーティーについて承知していない」と答弁した。[61]

6月12日

6月12日付で田畑名で政治資金パーティーの案内状上の表現について書面でコメントがなされた。回答文書上には「入金のみとされた場合でも、ご予定の調整がついたとして当日会場に来られた方もこれまでいらっしゃいました」と表現があった。[62]

6月17日

6月17日のチューリップテレビによる富山県関係国会議員に、政治資金パーティーの案内状に出席・欠席以外に「ご入金のみ」の項目を入れたパーティーを開催したことがあるかアンケート調査を行なったところ、田畑事務所からの回答文書には「入金のみとされた場合でも、ご予定の調整がついたとして当日会場に来られた方もこれまでいらっしゃいました」とあった旨の報道がなされた。 田畑方式「ご入金のみ」パーティーがいつから、何回開催されたいたのか、違法性の認識があったのか不明のため、同日、チューリップテレビ、北日本放送、富山テレビ放送、NHK富山放送局の4社連名の合同インタビュー取材を申し入れした。 [63] [64]

6月25日

6月17日付のチューリップテレビ、北日本放送、富山テレビ放送、NHK富山放送局の4社連名の合同インタビュー取材申し入れに対し、6月24日に田畑事務所から「今回の取材は見送りたい」と取材拒否の返答があった。6月25日にチューリップテレビが取材拒否の詳しい理由を田畑事務所に問い合わせたが、担当者不在で回答はなく、このことが報道された。[65]

6月26日

6月26日、自民党富山市連の常任総務会が開催され、田畑が出席。冒頭、政治資金パーティーの案内状に、“ご入金のみ”と記載していた問題で出席者に謝罪した。しかし、出席した地方議員から「謝罪も説明も十分ではない」と田畑の対応を批判する声があがった。 総務会後の取材に対して田畑は「記載について私から(地方議員に)報告した。報道に対しては書面で回答している。それ以上はない。「入金のみ」という記載については「官邸筋、党本部、複数の法的専門家にも確認したが何ら指摘を受けていることはない」「パーティーの対価としてパーティー券を販売しており、全く寄付を求める形でお願いしていない」と回答。違法性認識の有無や田畑方式「ご入金のみ」と記載したパーティーをいつから開催していたかについては回答しなかった。[66]

6月29日

6月29日、田畑は報道陣の取材に対し「説明を含め不十分だった。反省している。お詫び申し上げたい」と述べた上で、パーティー券購入者へ返金手続きを進めるよう指示を出したと説明した。 しかし、初当選以来の後援会幹部から「法律の趣旨に反する。議員本人が了承しない限り、何事も前へ進まない事務所なので『入金のみ』記載は議員本人の考えで作って送ったと思う。逃げることなく自分の口で疑問にしっかり答えることで説明責任を」と苦言を呈された。 また有識者からは「なかなかここまで露骨にしない」「今回の政治資金パーティーは中止になったが、詳しく説明する必要あり。過去の開催分についても『入金のみ』は寄付にあたり、寄付収入として収支報告書に書いていなければ不記載。パーティー収入に入れていたら虚偽記入にあたる」と指摘を受けている。[67][68]

所属団体・議員連盟[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d プロフィール 略歴”. 田畑裕明(たばたひろあき)オフィシャルサイト. 2022年7月11日閲覧。
  2. ^ a b 平成24年(2012年)12月19日富山県選挙管理委員会告示第101号(当選人の住所及び氏名並びに候補者届出政党の名称)
  3. ^ “元宝塚・内田もも香 地元・富山の田畑裕明衆院議員と結婚”. スポニチアネックス. (2016年11月21日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/21/kiji/K20161121013765230.html 2016年11月22日閲覧。 
  4. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県連合会(令和4年分 定期公表)”. 富山県選挙管理委員会 (2023年11月30日). 2023年12月25日閲覧。
  5. ^ 経歴・役職 衆議院議員 たばた裕明オフィシャルサイト”. たばた裕明富山事務所. 2014年1月12日閲覧。
  6. ^ 富山県支部総会に出席してまいりました 同窓会について 獨協大学同窓会”. 財団法人獨協大学同窓会. 2014年1月12日閲覧。
  7. ^ 2011年統一地方選挙富山朝日新聞2011年4月10日付
  8. ^ 富山 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
  9. ^ 厚労副大臣に高木・牧原氏、政務官に田畑・大沼氏 政府”. 日刊薬業 (2017年8月7日). 2017年8月10日閲覧。
  10. ^ 富山-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  11. ^ 「ご入金のみ」パーティー案内状 寄付行為に当たるのでは?取材や電話の問い合わせに応じず 富山”. チューリップテレビ (2024年6月3日). 2024年6月30日閲覧。
  12. ^ 田畑方式”ご入金のみ”政治資金パーティーは寄付か 「議員本人が適切に説明すべき」岸田総理【国会論戦詳報】”. チューリップテレビ (2024年6月8日). 2024年6月30日閲覧。
  13. ^ 「何ら指摘を受けていない」田畑議員 ”ご入金のみ”政治資金パーティー案内状の寄付呼びかけを否定 富山”. チューリップテレビ (2024年6月26日). 2024年6月30日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g 田畑裕明”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  15. ^ a b c d e 富山1区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
  16. ^ a b c 自民 富山1区 田畑裕明”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
  17. ^ 「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  18. ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
  19. ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
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  21. ^ 『VISION 2020』第63号(2015年9月30日号)”. 世界平和統一家庭連合. 2023年1月26日閲覧。
  22. ^ 『なめりかわ市議会だより』2010年5月1日号”. 滑川市議会. p. 12. 2023年1月26日閲覧。
  23. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県第一選挙区支部(平成29年分 定期公表)” (PDF). 政治資金センター. 富山県選挙管理委員会. 2023年1月8日閲覧。
  24. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県第一選挙区支部(平成30年分 定期公表)” (PDF). 政治資金センター. 富山県選挙管理委員会. 2023年1月8日閲覧。
  25. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県第一選挙区支部(令和元年分 定期公表)” (PDF). 政治資金センター. 富山県選挙管理委員会. 2023年1月8日閲覧。
  26. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県第一選挙区支部(令和2年分 定期公表)” (PDF). 政治資金センター. 富山県選挙管理委員会. 2023年1月8日閲覧。
  27. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党富山県第一選挙区支部(令和3年分 定期公表)” (PDF). 政治資金センター. 富山県選挙管理委員会. 2023年1月8日閲覧。
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  29. ^ 旧統一教会関連団体の“組織的応援”あった 田畑裕明衆議院議員の説明と矛盾 キーマンの関連団体事務局長を直撃”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年8月3日). 2022年8月4日閲覧。
  30. ^ 世界平和統一家庭連合の礼拝堂でも開催 田畑裕明衆議院議員の総決起大会”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年8月12日). 2022年8月18日閲覧。
  31. ^ a b 田畑議員 旧統一教会関連団体へ会費支出”. 北日本放送 (2022年7月26日). 2022年7月27日閲覧。
  32. ^ 政治資金収支報告書 裕交会(令和元年分 定期公表)” (PDF). 総務省 (2020年11月27日). 2021年11月29日閲覧。
  33. ^ 創立50周年大会に議員・有識者ら500人が結集”. 国際勝共連合 (2018年11月13日). 2022年7月16日閲覧。
  34. ^ ハーバー・ビジネス・オンライン編集部編著『日本を壊した安倍政権』扶桑社、2020年12月2日、116-118頁。ISBN 978-4594086749 
  35. ^ 3分野で西側脅かす中国にどう対峙すべきか”. 平和大使協議会 (2021年6月9日). 2021年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月26日閲覧。
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  66. ^ 「何ら指摘を受けていない」田畑議員 ”ご入金のみ”政治資金パーティー案内状の寄付呼びかけを否定 富山”. チューリップテレビ (2024年6月26日). 2024年6月30日閲覧。
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  70. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』花伝社、2016年
  71. ^ 「自民勉強会発言――安保国会新たな火種」『毎日新聞』50135号、14新版、毎日新聞東京本社2015年6月27日、3面。

外部リンク[編集]

公職
先代
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先代
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議会
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2023年 - 2024年
次代
新谷正義